すこやか生活

音楽 Twitter@_sui101sui_

つくづく向いていないな、と思いながら人前に立つ。媚びなど売れなくて、嘘がつけなくて、持ち合わせた本当の中にはおもしろいことなんて全然なくて、それでも、自分の首を締めながらでも本当のことしか言えなくて、本当のことを嘘みたいに言ってみたり、何をしてるんだろうか。

苦手だと思っていたこと、実はそれほど苦手じゃなかったのかもしれない。あるいは、向き合い続けていつのまにかできるようになったのかもしれない。何れにしてもそれは間違いなく私にとってプラスなことであるはずなのに、それを手に入れたことで思うのは「私の価値はどこにあったのだろう」という空虚とストレスで、心底救われない奴だなと笑えてきてしまう。

100人の愛を受けたとしても越えられない1人の愛がある、好きな人に愛されなければ何ひとつ救われない、客観的に見てどれだけ幸せな場所が用意されていたとしても孤独感を拭えない人間がいるのはそういうことであり、まったくもって真実であった。

恵まれていることは重々承知であるが、恵まれていることと幸せは必ずしもイコールではなく、向き不向き、得手不得手はその外の話であり、やはり可能な限り気持ち良いゾーンだけで生きていたいものである。

ありがたい環境でありがたい思いをし新しい力を手に入れながらも越えられない「無理」を早く手放せるように私にできることなどひとつしかないではないか。やるべきことなんてひとつも変わっていなかったのに何を迷っていたのだろう。