言葉

書いては消して、書いては消して、下書きにして、夜が明けて読み返して、結局投稿せずに消す。推しにリプライを送れない心理と同じだ。

やる以上は、書く以上は、どんな些細なことでさえ、ただの自己満足な感情の吐露であっても、そこに責任を持たねば気が済まないから簡単に「公開」が押せない。

瞬発的な言葉のやり取りで誤爆することなんて毎日毎日で嫌になる程、いや本当に超嫌だけど、何度でもセルフ校閲できるこういう媒体で雑なことは絶対にしたくなくて、結局何も言えない。言わない。

「言わなきゃ伝わんない」も真理だけれど、「言わなくてもいい」の存在もまた真理でしょう。なんでも言えてなんでもわかった気になれる今だからこそ語らずに仕舞う感情もあって良いでしょう。なんて言いながらダラダラとこんなものを書いている私は承認欲求と自己顕示欲の塊なのもわかっていて。くだらんね。

言語化できない感情は大体猛烈に尊いもので、無理に既存の言葉に置換した時点で陳腐なものになってしまいかねない。ならばもういっそ誰にも見せない方がいい。ふんわりあるいはドロドロと浮かんだり沈んだりしているそれをいかに感性フィルターで美しく組み替えるかが私らの仕事だろ。しっかりせいッ

「言葉の数と思いの数はもう2度と会わないところまで来た」と、私の神様は歌っている。何十回、いや何百回聴いてもそうだなぁって思うし涙がこぼれそう。

日が昇ったり沈んだり、歌ったり黙ったり、出会ったり別れたり、生きたり死んだり、いろいろあるけどいけるとこまでがんばろうな。

分かり合えなくても共有できる何かを探している。