すこやか生活

音楽 Twitter@_sui101sui_

某朝

目が覚めると電気は煌々と光りエアコンからは生ぬるい風が出ていた。足元にだけかけられた羽毛布団が少し暑い。読みかけの本がバナナの皮みたいに私の平たい胸に落ちている。どうやらうたた寝してしまったようだ。2:8で開かれたページには全く覚えのない文章が並んでいたが、もしかしたらこれも夢かもしれないと、そのままそこに栞を挟んだ。さぁ寝よう、とエアコンと電気を消すとカーテンの隙間から眩しい光が差し込む。手探りで掴んだ液晶をタップすると時刻は午前6:30を回っていて、世界はすっかり朝であった。私の部屋だけが国境を超えている。あと30分もすれば秒針のうるさい目覚ましのアラームが鳴る。ちょうどいい。少しゆっくりして綺麗に早起きできるじゃないか。少しだけラインに返信を入れ、ニュースを読む。

 


さぁ起きよう、と携帯をタップする。

 

 

 

8:30

 

 

 

なるほど。